Vol.32『エンドレスサラヴァー』
2010/11/18(木)~21(日)
@OFFOFFシアター
脚本・演出:福永郁央
【CAST】
為平康規/石井亜矢/遠藤咲子/ますだようこ
(以上、あなピグモ捕獲団)
貝谷聡/小澤貴/江崎穣(ハリケーンディスコ)/上田理紗子/力武修一(劇団リケチカ)/杉本美豊
【STORY】
表現は誰かの目に晒され、耳を突き刺し、味を残して表現した端から腐っていく。
誰かが冷凍して留めた表現もうまく解凍することは出来はしないだろう。
まして、そうでないものなら打ち上げられた魚のように腐っていく。
表現の締め切りという名のギロチンが頭の上に用意されて、誰しもが表現を強いられる。
刹那に表現したこと、
眠れない夜に取り憑かれて表現したもの、
何十年も暖めて表現できなかったこと、
全ての表現の締め切りがその者の世界を切り刻む。
幾度となく落下するギロチンから逃れようと、退路なく走る命果てるまでの疾走は、
終わることのないサラバの繰り返し。
千切れ飛ぶ世界が疾走の後ろで、正しさと愚かさを綯い交ぜにして舞い上がる。
誰かのサラバは鈍い僕らには届かないけれど、僕のサラバはこれからの君に届けよう。